FRANKINCENSE
フランキンセンス
フランキンセンス精油は、アラビア半島から北東アフリカの乾燥地帯に育つ、カンラン科ボスウェリア属の樹木から採れる樹脂を原料とする精油です。日本では「乳香(にゅうこう)」の名でも知られています。樹皮に傷をつけると乳白色の樹液がにじみ出し、空気に触れて固まった涙のような粒(テアーズ)を集め、水蒸気蒸留にかけることで精油が作られます。オマーンやソマリア、エチオピアなどが古くからの産地として知られています。
フランキンセンスは、人類が最も長く使い続けてきた香りのひとつです。古代エジプトでは神への捧げものとして焚かれ、ヨーロッパの教会では薫香として用いられてきました。祈りや瞑想の場に寄り添ってきた香りという背景が、今も多くの人を惹きつけています。
フランキンセンスの香りをかたちづくっているのは、α-ピネンやリモネンをはじめとする「モノテルペン類」と呼ばれる成分です。ボスウェリア属にはいくつかの樹種があり、どの木から採れたか、どの土地で育ったかによって、柑橘のような明るさが際立つものから、樹脂の甘さが前に出るものまで、香りの表情が変わります。フランキンセンスを語る際によく名前の挙がる「ボスウェリア酸」は、樹脂そのものに含まれる成分で、水蒸気蒸留で得られる精油にはほとんど含まれません。同じ木から生まれるものでも、樹脂と精油とでは、含まれている成分が異なります。
香りの印象は、樹脂由来のほのかな甘さとウッディな深み、そして立ち上がりに感じるレモンのような澄んだ清涼感。時間とともに、静かで落ち着いたトーンへと移り変わっていきます。深く息を吸いたくなるようなこの香りは、瞑想やヨガの前後、眠りにつく前の時間に好まれ、ブレンドの中ではベースノートとして全体に落ち着きと持続性を与える役割を担います。
ラウンでは、CBDモイスチャーバーム、CBDマッサージオイル デイリーケア、CBDオイルセラムにフランキンセンスを取り入れています。「からだの波をととのえる」というラウンの考え方に、最も自然に重なる香りのひとつです。