HEMP
ヘンプ
ヘンプは、アサ科アサ属に属する一年草で、麻とも呼ばれる植物です。丈夫な茎と鮮やかな緑の葉を持ち、生命力の強さで知られています。
ヘンプの歴史は、人類の文明とともに歩んできたと言えるほど古くまで遡ります。衣類の繊維や紙、建材、食用の種子など、世界各地で暮らしの基盤を支えてきました。特に環境への適応力は際立っており、痩せた土地や厳しい気候の中でもすくすくと育つことから、古くから「たくましい植物」として重宝されてきました。中国では紀元前の時代から繊維として利用された記録が残っており、ヨーロッパでも中世から帆布やロープの材料として広く栽培されていました。
ヘンプの茎や種子に含まれる成分についても、近年研究が進められています。ヘンプには100種類以上のカンナビノイドと呼ばれる成分が含まれており、なかでもCBD(カンナビジオール)は、私たちのからだが本来持つ機能に働きかける成分として、世界中で研究が進められています。CBDは特定の部位に直接作用するのではなく、からだ全体のバランスに多面的にアプローチすると言われており、日々のコンディションが揺らぎやすい現代の暮らしと相性のよい成分として関心を集めています。
一方、種子を圧搾して得られるヘンプシードオイルも、古くから世界各国で親しまれてきました。オメガ3とオメガ6の脂肪酸をバランスよく含み、ビタミンEも含まれることから、食用としてはもちろん、肌や髪になじませるオイルとしても世界各国で使われています。ベタつきの少ない軽やかなテクスチャーで、他のオイル成分との相性がよいことから、スキンケアやヘアケアの分野でも取り入れられている植物油のひとつです。
CBDとヘンプシードオイルは、同じヘンプという植物から生まれながら、抽出される部位も特性も異なる成分です。前者は花穂や葉から、後者は種子から得られ、それぞれ異なるアプローチでからだに寄り添います。ひとつの植物が持つ多面的な恵みとして、両者は世界各国で研究・活用が進められています。
こうした多面的な特性から、ヘンプは繊維・食品・化粧品など、幅広い分野で研究と活用が進む植物として、今もなお世界中で注目され続けています。