それまでの自分に縛られず、軽やかに生きる。|写真家 中川正子
  • Interview : Yuriko Kobayashi
  • Photographs : Satoko Imazu

2024.10.04

20代からフォトグラファーとして活動を始め、雑誌や広告などメディアの第一線で仕事をしてきた。東京で忙しくも充実した日々を送っていた30代後半、東日本大震災をきっかけに家族で岡山県に移住し、今年で13年になる。幼い息子を伴って東京を行き来し、写真の仕事を続ける中で徐々に心境に変化が生まれた。「東京や、写真という仕事だけに執着することはない。もっと広く、軽やかに働き、生きていけばいい」。心と体をオープンにして生きる中川さんに、自分と相談しながらセルフケアするアイデアを聞いた。
写真家 中川正子さん
―東京から岡山に移住されて13年ということですが、振り返ってみて、どんな変化がありましたか?
中川:周囲からは「もうすっかり“岡山の人”になったんじゃない?」と言われるのですが、まだまだそんなことはなくて。岡山弁も話せないですし(笑)。でも決してそれをネガティブに感じているわけではなくて、“よそ者”であることをポジティブに捉えて、楽しもうと考えています。時間があれば山に登ったり、川で遊んだり、サイクリングをしたりしているのですが、そうやって地元の自然の素晴らしさを見つけて、いちいち感動できるのも、私が外から来た人間だからこそかもしれない。ここ数年はその魅力を表現したり、伝えたりすることで、地元に貢献したいと思うようにもなって、私は私なりの立ち位置でこの土地を愛して、暮らしていけたらそれでいいと思うようになりました。
写真家 中川正子さん
―移住してしばらくは岡山と東京を頻繁に行き来してお仕事をされていたそうですね。
中川:当時は30代後半で働き盛り。東京での暮らしや仕事に未練がなかったといえば嘘になります。移住する少し前に息子が生まれたこともあって、産休から復帰する時期でもありました。これからまた仕事を頑張るぞというタイミングだったので、どうしても気持ちが前のめりになって、「岡山に移っても私なら大丈夫。たった700kmくらいの移動なんて、たいしたことない!」って思っていました。実際、赤ちゃんを連れて毎月2度ほど東京へ行き、千葉県の実家の近くにある保育園に息子を通わせながら撮影の仕事をしていました。東京の暮らしや仕事に、なんとしてもしがみつこうとしていたんですね。
写真家 中川正子さん
―そんな気持ちに変化が起きたのには、何かきっかけがあったのですか?
中川:岡山で暮らす中で、ひとつの仕事に縛られずに、とても軽やかに働き、暮らす人たちに多く出会いました。「岡山にないなら、自分たちで始めよう!」とイベントを企画したり、おいしいコーヒーを提供したり。それまでの私は、写真という仕事だけを極めて、それ一本でやっていこう、それがかっこいいんだと思っていたのですが、彼/彼女らの姿を見ていると、決してそんなことはないのかもしれない……と感じて。次第に自分で文章を書いたり、アトリエを構えてそこで展示会やライブを開いたり、写真以外の活動もするようになりました。
写真家 中川正子さん
―今年4月には初の著書となるエッセイ『みずのした』を発表されましたね。
中川:少しずつですが執筆のお仕事が入ってくるようになって、加えて岡山でアトリエ兼ギャラリーも構えました。今は写真、執筆、ギャラリーの3本が大きな柱になっています。そのバランスがとても心地いいなと感じています。もうひとつ大きく変わったのは、仕事とプライベートのオン/オフがしっかりとできるようになったこと。昼間にぎゅっと集中して仕事をして、夜の時間や土日は休む。山に登ったり、サイクリングをしたり、自然の中でリフレッシュしています。
写真家 中川正子さん
―働き方や暮らし方が変わったことで、表現活動にも何かいい影響はありましたか?
中川:写真に関しては、以前より光の解像度が上がったなと感じています。これまでも鋭いつもりではいたのですが、岡山に暮らしてからは光や風をより敏感に感じられるようになったと思います。家のすぐ近くに小さな山があって、散歩気分で登れるのですが、ひとりで一歩ずつ登っていると気分が落ち着いて、なんというか……瞑想的な時間なんですね。それは圧倒的な体験で、心と体を鎮めたい時には歩きにいくようになりました。そうして日常的に自然の中で過ごしていると、ふと「虫が増えたな」とか、「こんな花が咲いているな」とか、小さな変化に目が行くようになったり、考えたり、感じたりするようになりました。閉じていた感覚が開いていく、そんな心地で、それが写真表現にもいい影響を及ぼしているのかなと感じています。
写真家 中川正子さん
写真家 中川正子さん
―とても清々しい暮らしのように思いますが、そんな中でrounのプロダクトは、どんな役割を担っているのでしょうか?
中川:一番頼りにしているのは気持ちを落ち着かせて、深い睡眠をサポートしてくれるCBNカプセルです。数年前、息子が鼻を骨折してしまって、その痛みや違和感から夜、眠れなくなってしまったんです。親子3人、同じ部屋で寝ていたので、その姿を見るのがかわいそうで、辛くて。自分も不眠気味になってしまいました。そんな時に知人から紹介されてCBNカプセル飲んでみたら、すごくよく眠れたんです。以前からCBDのプロダクトは試してはいたのですが、口に含むものはどれも味が苦手で……。やっと自分に合うものを見つけられて嬉しかったですね。直接体に入れるものなので、天然由来成分だけで作られているrounのカプセルは安心ですし、信頼を寄せています。
CBNカプセル
―現在もカプセルは愛用しているのですか?
中川:息子の怪我が治った後も、3日に1度くらいは眠る前に飲んでいます。どうにも過集中してしまうクセがあって、何か不安なことがあるときや、逆に、「こんなことをやってみたい!」というポジディブなアイデアが浮かんだときにも、考えが止まらなくなってしまうんです。眠るのを忘れて調べ物をしたり、何かを書き出してみたり(笑)。その時はよくても翌日ぐったりしてしまうので、そんな時はCBNカプセルの助けを借りています。
―エッセイを執筆される際にも、カプセルが助けになったと聞きました
中川:執筆は孤独な作業です。誰かが隣にいてスケジュール管理をしてくれる訳ではないので、自分で自分を律しなくてはいけません。いつ訪れるかわからないランダムな集中力に頼っていては、全然進まないんです。でもしっかり睡眠をとって、毎日朝8時から執筆するというルーティンを作ってからは、リズムよく書けるようになりました。とはいえ、何かにグッと集中してしまう自分も好きですし、それが長所でもあると思っています。あまり過度にならないよう、その都度自分を調節、セルフコンディショニングしていくことが大切だなと感じていて、CBNカプセルは、そんな時にいつでも寄り添ってくれる。私が私らしくいるための、お守りのような存在です。
CBDコンディショニングローション
―他にセルフケアに使っているアイテムはありますか?
中川:マッサージオイルは日々使っています。敏感肌を優しく保湿してくれて、それでいてベタつきがなく、さらっと染み込んでくれるところが気に入っています。オイルが配合されたCBDコンディショニングローションも好きで、夏には本当にはお世話になりました。海や川で遊んだ後、日焼けや乾燥でカピカピになった肌がしっとり潤って、落ち着くんです。私にとって自然の中に身を置く時間は、表現活動の上でも、生きる上でも、なくてはならないもの。CBDのスキンケアは、そんな日々のデイリーケアをサポートしてくれる心強いアイテムです。
写真家 中川正子さん
  • Profile

    中川 正子/ Masako Nakagawa

    1973年神奈川県生まれ。 大学時代に留学したカリフォルニアで写真と出会う。 美しい光を生かしたポートレートやランドスケープ写真を得意とし、雑誌、広告、アーティスト写真や書籍など幅広い分野で活躍。『新世界』『ダレオド』『AN ORDINARY DAY』など写真集も多数。2011年に家族で岡山県に移住してからは執筆にも力を入れ、24年にはエッセイ『みずのした』(くも3)を発表。自身のアトリエ兼ギャラリーで展示やイベントの企画を手がけるなど、新しい分野で挑戦を続ける。
    Instagram: @masakonakagawa

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