サーフィンがたまらなく好き。それが世界チャンピオンを目指す原動力。| プロサーファー 田岡なつみ
  • Interview : Eri Ishida
  • Photographs : Satoko Imazu

2024.06.21

サーフィンを始めたのは10歳のとき。平日は水泳と陸上、サーフィンは両親に海へ連れて行ってもらえるのは日曜日のみという両立を続けながら、16歳で初出場したロングボードのプロトライアルで優勝、プロデビューを果たしたという田岡なつみさん。大学卒業後は、デュアルキャリアを実践しながらも海外へと活動の場を広げ、2022年には世界ランキング11位、2024年にはアジアランキング1位という快進撃を続けてきた彼女の強さは、誰にも負けないという日々の努力と、くったくのない笑顔そのままのポジティブマインドにある。サーフィンに専念するべく退職した今では、ほとんどの時間を遠征先の海外で過ごしているという田岡さんが、「手放せない」と話すCBDアイテムとは?
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誰よりも努力して、夢を手繰りよせていく
―田岡さんが目指しているのは、サーフィン・ロングボードの世界チャンピオン。ショートボードがオリンピックの正式種目となって、ロングボードも2028年ロス五輪での採用に向けた動きがあると聞きます。そんな中、この4月にエルサルバドルで開催された「オリンピックに一番近い大会」と言われる世界選手権で、田岡さんはロングボード女子で見事、銅メダルを獲得されました。
田岡:ロングボードがオリンピック種目に採用されるかどうか、今の段階ではその可能性すらもわからないのですが、そうなることを信じていろんなところで「私はオリンピアンになる」と発言するようにしているんです。そうやって口に出すと、力も湧いてくるし、実現へと近づいていけるような気がしていて。だけど、世界チャンピオンになることを子どもの頃から夢見てきて、結果を出したいという強い思いは持ちつつも、それ以上に「サーフィンって、こんなに最高なスポーツなんだよ」って、たくさんの人に伝えたい。オリンピアンの評価は、そこに至るまでのプロセスや人間性も含まれているものであってほしいな……とも思っていて。
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―オリンピック本来のフィロソフィーにも、「オリンピズムとは、生き方の哲学である」とありますよね。東京五輪以来、サーフィンの英才教育を始める家庭も増えていると聞きますが、田岡さんは10歳のとき、どんなきっかけからサーフィンを始めたんでしょうか?
田岡:うちは両親がサーフィンをしていたこともあって、小学校へ上がる前から父のロングボードに二人乗りしたり、ボディボードをしたり、よく海で遊んでいたんです。それで本格的に始めたのが、自分のロングボードを買ってもらった10歳のときでした。家では、父がいつもサーフィンの映像をよく流していたし、サーフィンのある光景が日常だったんですけど、かといって父に「こうしなさい・ああしなさい」と言われた記憶はまったくなくて。友だちのような感じで、一緒にサーフィンするのがすごく楽しかった。逆に、「もっと上手くなりたい」って意識するようになると、周りの同世代の子たちは毎日のように親に海へ送り迎えしてもらっているのに、私は週一回しか行けないということにジレンマを感じるようになって。それなら、サーフィン以外の日は誰にも負けないくらいトレーニングをしようと、幼稚園の頃から続けていた水泳に加えて学校の陸上部にも入って、とにかくずっと運動していました。だから余計に、サーフィンの日はもう嬉しくて嬉しくて。明け方から真っ暗になるまで、ずっと海に入ってました。
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―大会初出場でプロデビューしたという背景には、そんな努力があったんですね。大学時代には、オーストラリアに短期留学もされて、卒業後は会社員としてデュアルキャリアを送っていた時期もあったとか。
田岡:これまで世界中いろんな海でサーフィンをしてきたけれど、振り返ってみても一番影響を受けたのが、大学の交換留学制度で半年間暮らしたオーストラリアのサーフィン文化でした。みんなすごくオープンで優しくて、初めて入るポイントでも「どこから来たの?」って声をかけてくれて、波も譲ってくれる。波待ちをしながら、みんなで会話するんです。おじいちゃん、おばあちゃんのサーファーもいて、サーフィンに年齢は関係ないんだ、私も50代60代になるまで続けていきたいって思えたことも、すごくいい経験になりました。
社会人になってデュアルキャリアだった頃は、睡眠時間を削って仕事前と仕事終わりにサーフィンするという毎日だったので、さすがにちょっとキツいなと思う時期もあったけれど、去年の3月に仕事を退職してサーフィンに専念できる生活になってからは、もうすっかりストレスもなくなっちゃいました。
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一番のメンタルケアは、海に入ること
―田岡さんの場合、サーフィンができる環境さえあれば、ストレスフリーでいられるということなんですね。
田岡:最近、ある人からメンタルを鍛えるためのセミナーを紹介されて、行ってみたんです。そこで「それぞれ日々の不安や不満、悩みを書き出す」という時間があったんですけど、自分にはまったく書くことがなくて。何かちょっと嫌なことがあったとしても、海に飛び込んじゃえば、全部忘れてしまうんです。サーフィンすることでバランスが取れているって思うと、確かに、私にとってのストレスは海に入れないことかもしれません(笑)。
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―田岡さんがサーフィンに魅せられている一番の理由はどこにあるんでしょうか?
田岡:海という自然があってこそのスポーツだからだと思います。サーフィンしているときの感覚って、なかなか言葉で説明するのが難しいけれど、波には自然の大きなサイクルが生み出すリズムがあって、そのリズムに自分のリズムを重ねることができたときに、最高のパフォーマンスが生まれるような気がします。だから、自然の変化を捉えずに、技を決めることだけにフォーカスするのはもったいないなって。同じ波は二度と来ないし、刻々とその表情は変わっていく。そこがサーフィンの一番の魅力で、だからこそ、どんな波でも一本一本を楽しみたいと思っています。
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―毎日のように海に入ってサーフィンしているだけでも、身体のバイオリズムが整っていきそうですよね。そんな田岡さんが、rounのアイテムを必要とするのはどんなときなんでしょうか?
田岡:私もスポーツバームを使ったのが最初でした。rounと出合うまで、もちろんCBDのことは知っていたけれど、ブランドがありすぎて何を選べばいいかわからなくて、使ってみてもあんまり効果が実感できなかったんです。それが、このスポーツバームは塗ったときはスッとして、しばらくするとじわじわあったかくなってくるのがすごい!って。ロングボードは自分の背丈よりもずっと長くて重いので、小さな怪我が絶えないんですけど、スポーツバームにはすごく助けられました。
それから、日焼け肌にスキンケアシリーズも効果を実感しています。特にオイルの入った化粧水が気に入っていて。今は夏も冬も寝室では朝までエアコンをつけていることが多いので、余計に肌が乾燥してしまうんですけど、化粧水とクリームを使い始めてからは朝までしっとりが続くようになりました。あと、CBNのドロップオイルとカプセルは、海外遠征の必需品です。
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―CBNは、オイルとカプセルをどう使い分けていますか?
田岡:私は、どこででも寝られるタイプで、目覚ましがなくても毎朝5時にパッと目が覚めるので、日常的には必要がないんです。なので、海外に行くときに時差ボケ対策で使っています。飛行機に乗る前にCBNカプセルを飲んで、あとは機内で寝るだけ。おかげで到着までぐっすり眠れるので、着いたら現地時間で活動するだけで時差ボケも治っちゃいます。あと、試合前に興奮して寝付けないことがよくあるんですけど、寝る前に白湯にCBNドロップオイルを数滴垂らして飲んでみたら、リラックスしてストンと眠れるようになりました。
CBD・CBNは人によって作用の仕方がさまざまで、用法も自由なぶん、他のアイテムでも自分にあった使い方を見つけていきたいなと思っているところです。
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  • Profile

    田岡 なつみ/ Natsumi Taoka

    10歳から両親の影響でサーフィンを始め、16歳でプロ資格を獲得。国内プロツアー3度グランドチャンピオンに輝き、現在は世界1を目指し海外の試合を中心に出場している。いつまでも綺麗な海でサーフィンをしたいという思いがあり、海の環境について考えるアンバサダーも務めている。

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